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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

シングルCDセールスの落ち込み、"うちで踊る"ムーブメントがチャートにも…4月27日付ビルボードジャパンソングスチャートをチェック

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点をソングスチャート中心に紹介します。

4月13~19日を集計期間とする4月27日付ビルボードジャパンソングスチャートはOfficial髭男dism「I LOVE...」が2週連続、通算5週目の首位を獲得し、「Pretender」とのワンツーフィニッシュを達成しました。

「I LOVE...」のポイント前週比は97.1%と微減にとどまっていますがその内訳をみると、ストリーミング指標の基となるサブスク再生回数が前週比93.6%、動画再生が同100.2%、ダウンロードが同107.1%といずれも好調に推移。主題歌に起用されたドラマ『恋はつづくよどこまでも』のスペシャルダイジェストが放送された影響と言えます。しかしながら、ダウンロードと共に所有指標であるシングルCDセールスは前週比84.4%と1割以上ダウン。これは新型コロナウイルス対策として緊急事態宣言が発令されたことに伴い、CDショップが前週土曜以降全国的に営業を自粛したことが影響していると言えます。ちなみに今週月曜の段階で、CDショップの営業動向をブログにまとめています。

次週、4月20日からの1週間を集計期間とする5月4日付ソングスチャートでは期間中ずっとCDショップが大量閉店となることから、シングルCDセールス指標が大きく影響を受けることは必至。上記エントリーではシングルCDセールス指標10位および50位の枚数をグラフにしたものを提示しましたが、最新4月27日付では50位の売上枚数が今年度の最低記録を更新してしまいました。

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次週はHKT48「3-2」がシングルCDセールスでトップに立つことが確実視されていますが、全体的にはさらなる落ち込みが予想されます。

 

新型コロナウイルス対策として自宅にいる機会が増えることが、シングルCDセールスの減少以外にも曲に影響をもたらしています。そのうちのひとつが以前からヒットしている星野源「うちで踊ろう」(この曲における"うち"とは"inside"の意味ですが)。今回の集計期間中にフリーダウンロードとして公開されたことでダウンロードおよびストリーミング指標は未カウントに。ラジオエアプレイが5→41位、動画再生が16→38位と急落していますがTwitterでは2位となり初登場から3週連続で同指標2位以内をキープ、総合では9ランクのダウンにとどまり22位に入っています。

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そしてもうひとつ注目したいのはフィッツ&ザ・タントラムズ「HandClap」。今週45位に入り、およそ半年以内にトップ50に返り咲きを果たしています。

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「HandClap」は動画再生(5位)のみで総合45位に入っていますが、最初のピーク時に上昇したそのきっかけは、韓国のYouTuberがTikTok等でアップした”2週間で10キロ痩せるダンス”にこの曲が用いられたこと。今回の再燃はおそらく、家にこもることが増えた方が自宅でのエクササイズとして2週間で10キロ痩せるダンスに挑戦しようと、「HandClap」を再生したからかもしれません。

「HandClap」については、曲のチャートイン初期にブログに記載しました。

Yahoo!リアルタイム検索で【2週間で10キロ痩せる】と入力し(→こちら)、30日間での推移を分析グラフで見てみると、4月21日に127件を記録し3桁を達成。新型コロナウイルスの影響等でNintendo Switch『リングフィット アドベンチャー』が売り切れ、また屋内フィットネスグッズの人気が高まっている状況ですが(外出自粛・リモートワークで自宅フィットネス需要が急拡大 任天堂Switchが世界的な品薄に(土橋克寿) - 個人 - Yahoo!ニュース(3月27日付)参照)、YouTubeを使ったエクササイズの需要も上昇していると言えるでしょう。チャートの端々にこのようなムーブメントが表れるのが複合指標で構成されるビルボードジャパンソングスチャートの面白いところだと思います。無論、ムーブメントのきっかけとなった新型コロナウイルスの早期の収束を望むばかりです。

 

 

最後に、今週の米ビルボード、そしてビルボードジャパンのソングスチャートについての解説ポッドキャストをアップしました。最新チャートの解説は毎週木曜午前に更新予定ですので、是非ともよろしくお願いいたします。