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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

Spotifyで日本歴代最高のデイリー再生回数を記録したYOASOBI「夜に駆ける」、その勢いに影響を与えたものとは

6月7日日曜の日本におけるSpotifyデイリー再生回数、YOASOBI「夜に駆ける」がおそらく前人未到の記録を達成した模様です。

おそらく、と記載したのは日本のSpotifyが公式見解を発表していないため。そこで日本のSpotifyデイリーチャート(→こちら)や、曲毎の最高記録が掲載されたサイト(こちらより辿ることが可能)から上記ツイートの4曲にブレイク中の瑛人「香水」を加えた5曲の【日本におけるSpotifyデイリー再生回数推移】をグラフ化してみました。

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グラフの対象期間はビルボードジャパンの2020年度に準じ、6月8日分までを掲載していますが、今回取り上げた5曲はいずれもデイリー再生回数で今年度に最高を更新。そして実際にYOASOBI「夜に駆ける」が他の曲を上回り且つデイリー初の25万回再生を突破しています。コロナ禍による自粛等でサブスク利用者が伸びたことを踏まえても、これは間違いなく最高記録達成と言えます。

 

5曲の最高記録達成日には特徴があり、King Gnu「白日」は1月19日日曜。基本的に土日が伸びるのがSpotifyの特徴ですが、アルバム『CEREMONY』が同月15日にリリースされていることからアルバムの勢いが如実に表れた形。Official髭男dism「I LOVE...」の最高記録は3月20日金曜で、主題歌に起用されたドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS)の最終回放送の3日後でありドラマ熱の反映と言えます。新しい曲の人気が以前リリースした曲の再浮上も促すことは、「Pretender」が同じ日に最高を記録したことからも証明可能です。

そしてYOASOBI「夜に駆ける」は6月7日日曜で、瑛人「香水」もこの日初の20万回再生を突破。おそらくは6月5日にYOASOBIが『あさイチ』(NHK総合 月-金曜8時15分)で、瑛人さんが『ミュージックステーション』(テレビ朝日 金曜21時)で取り上げられたことが大きく寄与していることは如実に想像出来ます。今後テレビ番組でパフォーマンスされる機会があれば、再生回数がさらに上昇するかもしれません。つまり、最高記録達成日にはきちんとした理由があるのです。

 

さて、サブスクリプションサービスの中でもSpotifyで人気を博すことは、その曲がサブスクを主に利用すると思しき若年層を越えて広い世代で人気になっていることの証明と捉えています。

そんな中でYOASOBIは、これまでリリースした3曲についてSpotifyの映像ループ機能を付加。このことも、Spotifyでの再生回数上昇のステップとして大きな役割を果たしたのではないでしょうか。このブログでは以前から彼らの施策の素晴らしさを紹介しているのですが、このループ機能の早期導入についてもただただ感服するばかりです(他方このループ機能は、日本の歌手で利用する方が未だ少数であり、非常に勿体ないと考えます)。この映像ループ機能については以前紹介しています。

 

今日発表される6月15日付ビルボードジャパンソングスチャートにおいて、チャートを構成するストリーミング指標(サブスクの再生回数を基とする)の集計期間前半の速報ではYOASOBI「夜に駆ける」が首位を独走していました。最終的にストリーミングで新記録を樹立し、総合で3連覇を果たすかに注目しましょう。

 

なお、自分がスタッフの一員を務めるラジオ番組、『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時)では6月14日の放送で【YOASOBI特集】をOAします。彼らの曲としての魅力をDJたくみくんがプレゼンし、ここで書いてきたチャート推移や施策等については自分が紹介する予定です。どうぞよろしくお願いします。