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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

ENDRECHERI、トニトニ、嵐…サブスク等デジタル解禁に前向きになったジャニーズ事務所を注目する理由

星野源さんが新曲「折り合い」を本日リリースしました。

前日のInstagramストーリーで24時に何かが起こると伝えていましたが、この解禁(を匂わせる)手法は海外のそれを彷彿とさせます。海外の標準的なリリース日である金曜に公開したのは、星野源さんが世界で活動していることの証明と言えそうです。Spotifyでは毎週金曜に日本でリリースされる作品をまとめたプレイリスト”New Music Friday Japan”のトップおよびカバーアートを飾っています。「折り合い」は24日水曜に発表される6月29日付ビルボードジャパンソングスチャートに初登場が予定されます。集計期間3日でどこまでポイントならびに順位を伸ばすか、注目です。

 

星野源さんがデジタルに至極前向きな対応をする一方で、そのデジタルに今前向きになり出したのがジャニーズ事務所(所属歌手)。まずはKinKi Kids堂本剛さんによるプロジェクト、ENDRECHERIによる過去作品が6月17日に解禁されました。

好事家の間でもその本格的なファンクネスが評判となっているENDRECHERI。ニューアルバム『LOVE FADERS』およびKinKi Kidsのシングル「KANZAI BOYA」のリリースと同じ6月17日に解禁されています(なお、同時リリースの作品群は未解禁)。前作『NARALIEN』のレコチョクでのダウンロード配信手法に堂本剛さんのデジタルへのこだわりを感じていた身には、ジャニーズ事務所所属歌手の中でいち早く解禁したことに強く納得しています。

解禁初週の動向は6月29日付ビルボードジャパンソングスチャートおよびアルバムチャートに反映。ENDRECHERI流ファンクネスが炸裂した「KANZAI BOYA」のCDセールスが途中経過ながら前3作品を上回るペースを記録しているのはENDRECHERIの解禁が影響したと言っていいかもしれません。

 

KinKi Kidsも参加するジャニーズ事務所所属歌手によるユニット、Twenty★Twenty(通称トニトニ)が8月12日にリリースするチャリティシングル「smile」が6月22日月曜に先行配信決定。この配信先にはSpotifyApple Music、LINE MUSIC等サブスクサービスも含まれます。配信サービスは下記ツイート内特設サイトをご参照ください。

嵐や堂本剛さん以外の歌手の声がはじめてサブスクサービスにて聴取可能に。CDにおけるカップリングの「Wash Your Hands」は未配信ながら、「smile」がチャート上で好成績を記録する可能性は十分(ミュージックビデオが同日解禁されるかどうかも重要ですが)。「smile」の配信がチャートにはじめて反映されるのは7月1日発表の7月6日付ビルボードジャパンソングスチャートとなりますが、仮にこの配信により首位を獲得することがあれば、後のCDセールスによる加点も含め年間チャートの上位進出もあり得るでしょう。なにより月曜の解禁は、ビルボードジャパンソングスチャートの集計期間をフルに活用する意味において巧い戦略だと思うのです。

 

さらに、米津玄師さんが提供した嵐「カイト」のCDリリースが7月29日に決定。

いち早くデジタルに明るくなり、大半の曲を解禁した嵐はロングヒットを記録したデジタルシングル「Turning Up」でデジタルの実績を残しています。シングルCDとしてのリリースは「BRAVE」以来となりますが、注目は「カイト」のデジタル解禁がいつになるかということ。さすがに今の嵐がデジタルを遅らせるとは考えにくいですが、この動向にも注目したいと思います。

 

 

ジャニーズ事務所がデジタル解禁に明るくなったことを、個人的に注目する理由があります。

Spotifyの松島功さんの言葉をお借りしましたが、チャートを追いかける者としては”すべての指標で上位”という完璧な首位獲得を見てみたいと思うのです。チャート好きという視点を除いても、CDのみならずあらゆるところから収益を得る仕組みを築くことが出来ればやはり完璧ではないかと。ユニークユーザー数の多いジャニーズ事務所所属歌手ならばきっと出来ると思いますし、彼らがデジタルに明るくなることはイコール日本のエンタテインメント業界の大幅な意識改革につながるものと考えます。