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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

2020年7月の私的トップ10ソングス+α、選びました

1月からはじめた【私的トップ10ソングス+α】企画。前の月にリリースされた曲を中心に、しかしその縛りは出来る限り緩くした上で選んでみました。ミュージックビデオ等動画がない曲は巻末のプレイリスト(Spotify)でチェックしてみてください。過去の私的トップ10ソングス、および2020年上半期の邦楽ベストソングスについてはこちらをご参照ください。

 

 

10位 Nao'ymt「Ghosts in the Light」

プロデューサーで自身も歌手活動を行うNao'ymtさんの最新作。こちらを聴いて真っ先に浮かんだのが、Nao'ymtさんとの二人三脚で生まれた三浦大知さんのコンセプトアルバム『球体』でした。好事家の圧倒的な支持を集めながら広く世間に認知されたとは言い難いという印象を勝手ながら抱いていた『球体』ですが、今回の曲で第2章の可能性を感じた次第。

 

9位 Mime「エメラルドグリーンの揺らめき」

シティポップを敷いた作品は数あれど、その中でも特にハマったのがこの曲。山下達郎「DANCER」を想起させる展開、サビ終わりのシンセの駆け上がる音階と直後の上モノにはニヤリとさせられます。

 

8位 フル・クレート feat. カイル・ディオン「Brandy

フル・クレートはオランダのプロデューサー。この曲で初めて知ったのですが、オランダといえば個人的にはジョヴァンカを真っ先に思い出すゆえ、良質なソウルに根ざしたダンスナンバーには納得。タイトルは酒のほうのブランデーですが、R&B歌手のブランディもニューアルバム『B7』を先月末リリース。好評のようで嬉しいですね。

 

7位 リアン・ラ・ハヴァス「Please Don't Make Me Cry」

今年は既に「Bittersweet」「Weird Fishes」を20位以内に選出しており、初のトップ10入りながら3度目の選曲に。先月リリースされた3枚目のアルバムは自身の名を冠しており、彼女にとっての自信作と言えそうです。アルバムは本国イギリスで3作連続となるトップ10入り。

 

6位 Lucky Kilimanjaro「太陽」

サビ終わりのフレーズが楽しく、まるで民謡をポップに昇華させたようなラッキリ流夏のアンセム。Lucky Kilimanjaroは3月のメジャー初のフルアルバムをリリースして以降、今回の「太陽」を含め新曲を既に5曲リリースしています。

 

5位 コリン・ホーソーン「Pray」

米オーディション番組出身、デビュー曲「Won't He Do It」が米ビルボードゴスペルソングスチャートで特大ヒットを記録したコリン・ホーソーン。「Pray」は軽やかなデビュー曲とは一転したシリアスなサウンドで、今の社会状況を想起させるかのよう。新作『I Am』は9月リリース予定。

 

4位 カニエ・ウェスト feat. トラヴィス・スコット「Wash Us In The Blood」

(※動画は一部ユーザーに適さない可能性がある、とYouTubeで言及されています。)

アルバム『Donda : With Child』が当初リリースが予定されていた7月24日に出なかったのは残念ですが、先行曲はその期待を煽るに十分な内容。前作『Jesus Is King』のカニエらしい(そしてカニエにしかできないであろう)ゴスペルの要素を持ちつつ、こちらも先述の「Pray」同様に重苦しさが際立ったナンバーに。

 

3位 Official髭男dism「HELLO」

もはや何を作っても余裕でJ-Popの水準を超えてくるヒゲダン。今週リリースされるEPには映画主題歌の「Laughter」も収録されていますが、Mr.Children「終わりなき旅」の21世紀版とも評される「Laughter」以上に個人的にハマったのが「HELLO」でした。3連リズムが好物という点もさることながら、最後のサビ直前の大サビとなったBメロのアレンジ、追加されたメロディといった工夫は最後のサビをより壮大に昇華させるに十分。これはアガらないほうが無理だというものです。

 

2位 ケム feat. トニ・ブラクストン「Live Out Your Love」

R&B界の良心といえるケム(しかし日本で一枚も国内盤化されていない模様。どういうことでしょう…)が、四半世紀以上艷やかなテナーヴォイスで魅了するトニ・ブラクストンを招いた美しいミディアム。コードを細かく、しかし要所要所で使い分けていることで心の機微を伝えているのが見事。そして両者の歌声の余裕…これぞ大人のデュエットです。

 

1位 三浦春馬「Night Diver」

あの悲しい出来事がなかったとしても1位に選んでいた曲。歌詞はその悲しみを想起させかねないものの、夜深くへ吸い込まれかねない心を描く歌詞(不自然にならない譜割りも含め)をはじめ、特にサビの3連が際立つメロディ、そして最後のサビで全て混ざり合うリズムが圧巻なアレンジと、完璧の一言。Bメロの歌声の表現力等も素晴らしく、テレビでパフォーマンスする姿を見たかったですね。

 

 

以下、次点として10曲。

・杏沙子「クレンジング」

・VIDEOTAPEMUSIC「Spring Fever」

Official髭男dism「Laughter」

土岐麻子「HOME」

PUNPEE feat. KREVA「夢追人」

・向井太一「僕のままで」

森山直太朗「すぐそこにNEW DAYS」

・ビッグ・ピッグ「Don't Turn Around」

・ジェイコブ・コリアー feat. ラプソディ「He Won't Hold You」

ジェイムス・ブレイク「Are You Even Real?」

サブスク未解禁ゆえ選ばなかったのですが、米津玄師「感電」のジャジーなファンクネスも見事。ドラマ『MIU404』との相乗効果もあって紹介しないわけにはいきません。いつになれば解禁されるのか…の期待も込めて記しておきます。

 

Spotifyのプレイリストはこちらに。

今月も素晴らしい音楽に出逢えることを願っています。