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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

サブスク未解禁ゆえ多くの方に届かないだろうことを憂い、解禁を心から願う

この1ヶ月の間にリリースされた作品や話題の音楽トピックを踏まえ、関連作品を聴こうとしてもサブスクにないため手軽に接することができないという事態が多く発生しています。というわけで、解禁祈願の意味を込めたエントリーを前週水曜にアップしようとしたところ、米津玄師さんがアルバム『STRAY SHEEP』リリースのタイミングでサブスクを解禁したため当日は急遽内容を差し替え。本日あらためてアップします。

 

 

米津玄師『STRAY SHEEP』と同じく、8月5日にはOfficial髭男dismのシングルCD『HELLO EP』もリリースされています。強力タイアップが3曲収められ、ヒゲダンのハイレベルなポップネスを堪能できるこの作品集から思い出したのが、ヒゲダンが鈴木愛理さんに提供した「Break it down」。

藤原聡さんがソングライトを、Official髭男dismがアレンジを手掛けており、ヒゲダンらしいグルーヴが堪能できるこの作品。鈴木雅之さんとの共演や『うたコン』(NHK総合 火曜19時57分)への出演で実力の高さが証明済ゆえもっと多くの方に届いてほしいと思うのですが、ソロ作のみならず彼女が所属していた℃-ute等、ハロー!プロジェクトの作品群はこぞってサブスク未解禁という状況。実は今年上半期の邦楽ベストSpotifyのリストから選んでいたため、この曲を選び忘れてしまった次第。同じくサブスク未解禁のKinKi Kids「KANZAI BOYA」は選出段階において直近のリリースのため、記憶に深く刻まれていたのですが。

 

 

7月30日に初のライブ映像配信を行った山下達郎さん。その内容の素晴らしさもさることながら、大きなトラブルはなかったと耳にしています。

有料配信等の性質上、チケットを購入した視聴者の多くは山下達郎さんの音源を所有しているでしょうが、観ていない方でも上記のような記事に触れた方ならば、次回配信があれば観たいと思っているかもしれません。ならばサブスクで予習をと思っても、ごく一部の曲がごく一部のサービスで解禁されている以外はサブスク未解禁という状態が続いており、いずれ全ての曲が全てのサービスで解禁されることを望んでいます。特に映像配信でラストに披露された、竹内まりやさんによるシティ・ポップの名曲「プラスティック・ラブ」のカバー。ライブアルバム『JOY -TATSURO YAMASHITA LIVE-』収録のバージョンが絶品ゆえ、強く願うばかりです。なお竹内まりやさん版のミュージックビデオはYouTubeにアップされていますが、ショートバージョンとなっています。

 

 

ベテラン歌手のサブスク(ほぼ)未解禁といえば、中島みゆきさんも同様。今年に入りAmazon限定で解禁され、Amazon Music Unlimitedでは今月はじめの段階で91曲が用意されています。この解禁状況については以前、「糸」が映画化されることでヒットに至れるかを考えた際に紹介しています。

ここで取り上げるのは「兆しのシーズン」。シングル「ジェラシー・ジェラシー」のカップリング曲ながらファンも多く、作曲は筒美京平さんが担当。この曲を先月、星屑スキャットのメンバーであるギャランティーク和恵さんがシングルとしてリリースしています。

アレンジは以前からプロデュースを手掛けているKASHIFさんで、シティ・ポップの要素も取り込みつつ独特な粘り気を放っているのが特徴的。オリジナルは先述したAmazon Music Unlimitedでは解禁されていますが、他サービスでも…と願うばかりです。

 

 

先月25日に放送された『SONGS』(NHK総合 土曜23時)では岡村靖幸さんの疑似結婚式が行われ、その企画に度肝を抜かれた方も多かったと思います(個人的には小田切千アナウンサーの登場がいい意味でミスマッチだったなあと)。「だいすき」以外の2曲は4月にリリースされたアルバム『操』からの先行曲であり、RHYMESTERとの「マクガフィン」同様サブスクで解禁済ですが、『操』自体は未だ解禁されていません。アルバムで「ステップアップLOVE」前後の流れを聴くとその曲の良さがさらに増幅されていると感じるはずです。

 

 

先月『音楽の日』(TBS)に初出演し、祈りや願いを込めた3曲で圧巻のパフォーマンスを届けてくれたMISIAさん。先月末には『MISIA SOUL JAZZ BIG BAND ORCHESTRA SWEET & TENDER』が映像盤化されています。MISIAさん自身はサブスクを解禁しているのですが、個人的に白眉だと思う曲が未解禁のまま…その曲とは、久保田利伸さんにフィーチャーされた「FLYING EASY LOVING CRAZY」。12年前にリリースされたデュエットはもっと広まって欲しいと思うのですが、久保田利伸さんが一切サブスクを解禁していない(さらに公式動画も見つからない)ゆえ紹介できないのが悔しい限り。先述したOfficial髭男dismのEPタイトル曲「HELLO」のAメロにおけるドラムのフレーズがほんの少し「流星のサドル」感があったゆえ尚の事、聴きたくても聴けないという悔しさが募ります。

 

 

最後は嵐「カイト」。ダウンロードも未解禁であることの理由を色々と考えてみたのですが、公式SNSにおける「IN THE SUMMER」との扱いの差を比べると、デジタル未解禁に納得しかねる自分がいます。

NHKの公式YouTubeチャンネルからアップされた上記動画が、Foorin「パプリカ」同様にISRCが付番されないだろう点に関しては昨日紹介しました。 米津玄師さんの作品群が解禁されたゆえ尚更、非常に勿体なく思います。

 

 

今回サブスク未解禁(一部サービス、一部楽曲のみ未配信を含む)として紹介した歌手においては、その未解禁は意図したものであるのかもしれません。しかしながら、米津玄師さんの解禁に対するとあるサブスクユーザーのリアクションは、サブスクサービスを使うおそらく多くの方にとって共通認識になってきているのではと思うのです。

米津玄師さんがサブスクを解禁したことで、いよいよサブスク未解禁歌手は進退を迫られたというのが自分の見方です。現に今回のサブスク解禁記事を引用し、”自分の好きな歌手が揃ったからサブスクだけで十分”とつぶやく方もいらっしゃいました。サブスク未解禁の歌手はその方にとって存在しないことになるわけです。

自分は好きな作品については購入し、また基本的に借りられる作品はレンタルして音源を手に入れますが、しかしながら先述したような「Break it down」失念問題が発生。おそらくは自分の中にも上記の認識が宿っていることは否定できません。