LiSA「炎」、次週発表される11月2日付ビルボードジャパンソングスチャートでの2連覇は間違いありません。
首位を獲得した10月26日付ソングスチャートについてはこちらをご参照ください。
ビルボードジャパンではシングルCDセールス、ダウンロードおよびサブスク再生回数に伴うストリーミングの各指標において、週前半3日間の成績を"先ヨミ"として紹介しています。そのうちデジタル2指標について、とんでもない数値を記録しているのです。
【先ヨミ・デジタル】LiSA「炎」ほか『鬼滅の刃』関連曲が現在DLトップ3独占中 https://t.co/rA0ez7TxiR pic.twitter.com/pVb5ufVE3c
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2020年10月23日
3日間のダウンロード数は61331。先ヨミ57505→週間144446DLと推移した前週は週後半に映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開されたことで格段に伸びたものと思われます。しかし今週末も映画館の混雑が予想されるため、前週ほどではなくとも大きな伸びが期待できることから10万は超えてくるでしょう。そうなれば、今年初となる2週連続の10万DL突破となります。
そしてストリーミングはもっと凄いことに。
【先ヨミ・デジタル】LiSA「炎」が歴代最高の勢いでストリーミング首位独走中 https://t.co/MzPCsFuj5O pic.twitter.com/kc2FOLxe8C
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2020年10月23日
3日間の再生回数は7526100回、しかも前週同曲が前半3日間で叩き出した数値のおよそ3倍という破格の水準に。これまでの週間再生回数記録はNiziU「Make you happy」が7月13日付で記録した11584293回ですが、同曲の同週における週前半の再生回数は4274739回ゆえ、「炎」の記録更新はほぼ間違いありません。「炎」は前週において先ヨミ207.5万回(細かな数値の記載なし)→8989155回であり、ダウンロード同様に映画公開に合わせて大きな伸びを示したと言えます。前週ほどではないにしても今週も伸びることは確実であり、さらにこの記事の段階で22日木曜までの日本のSpotifyにおけるデイリー再生回数が出ていますが「炎」はこれまで一度も前日から再生回数を落としていません。
先ヨミ段階でダウンロードもストリーミングも2位に大差をつけ、また木曜に発表されたシングルCDセールスの先ヨミ記事では首位におよそ8千枚差で3位につけている「炎」(シングルCDセールスについては【先ヨミ】A.B.C-Z『頑張れ、友よ!』が2.3万枚で現在シングル首位 | Daily News | Billboard JAPAN(10月22日付)参照)。これでビルボードジャパンソングスチャートの連覇は間違いないと断言していいでしょう。
さて、もうひとつ気になることが。それは、米ビルボードが先月新設したグローバルチャートでどこまで順位を伸ばすかということ。LiSA「炎」は日本時間の火曜夕方に発表された10月24日付Global 200では62位に、Global 200から米分を除いたGlobal Excl. U.S.では21位に初登場を果たしています。
主要デジタルプラットフォームの所有および接触指標で構成されるグローバルチャートはおそらくは金曜が集計期間初日であり(おそらくは、と書いたのはビルボードジャパン運営のポッドキャストに問い合わせたものの断言は得られなかったため)、前週は15日木曜までのダウンロードおよびストリーミングさらにYouTubeの動画再生が対象。米ビルボードソングスチャートやグローバルチャートにおけるストリーミング指標はサブスクおよび動画再生で構成されます。
ビルボードジャパンの前週の先ヨミ記事から、「炎」はダウンロードが57505DL、ストリーミングが207.5万回と判明。10月24日付のグローバルチャートではそれらに木曜分をプラスし、グローバルチャートで集計対象外となるデジタルプラットフォームでの購入および接触分を引いた数値でもって、上位への初登場を果たしたことになります。
次週発表される10月31日付グローバルチャートは10月16日金曜からの1週間、つまりは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開日からが集計期間。ビルボードジャパンソングスチャートにおいて、1日ズレがあるものの前週の後半4日分と今週の前半3日分を足した数値を出してみると、ダウンロードが148272DL、ストリーミングがおよそ1444万回。1日のズレ、先述したようなデジタルプラットフォームの日本での加算対象とグローバルチャートでのそれの違い、動画再生数の追加等を踏まえれば、ともすればストリーミングで2000万回前後を獲得できるのかもしれません。
グローバルチャートで現在のところ日本人歌手での最高位を記録したのは嵐「Whenever You Call」。10月3日付グローバルチャートではGlobal 200で51位、Global Excl U.S.で17位に初登場を果たしていますが、その時の数値はダウンロードが48000DLそしてストリーミングが680万回。米のDLセールスはおよそ1000ゆえ、Global 200とGlobal Excl. U.S.での2指標の数値はほぼ同じと考えられます。
嵐、米ビルボードの新しいグローバル・チャートに「Whenever You Call」が初登場 https://t.co/mrcwGWPIwC pic.twitter.com/0oVFj03f7G
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2020年10月2日
この数値を踏まえれば、次週LiSA「炎」が「Whenever You Call」を上回るのは確実。来週のチャートでは強力な初登場曲は少なく(最も勢いがあるのはジャスティン・ビーバー & ベニー・ブランコ「Lonely」ですが、次週の米ビルボードソングスチャートでトップ10入りを果たすかは微妙かもしれません)、また今週2つのグローバルチャートを共に制したBTS「Dynamite」は2指標共にダウンしていることからランクイン曲が全体的に数値を落としている可能性もあり、「炎」にとっては有利な材料と言えるでしょう。現段階で最新となる10月24日付グローバルチャートの記事はこちら。
.@BTS_twt's "Dynamite" returns to No. 1 on both the Billboard #Global200 and Billboard Global Excl. U.S. charts. 🏆 https://t.co/i0K6to9v9r pic.twitter.com/1EFu5ZepVa
— billboard (@billboard) 2020年10月19日
この記事で明らかになっている数値は両チャートを制したBTS「Dynamite」、およびGlobal 200で10位に入ったフリートウッド・マック「Dreams」。「Dreams」はダウンロードが33000、ストリーミングが2730万であり、次週LiSA「炎」は同程度の水準に至るかもしれません。となると、Global Excl. U.S.は勿論のこと、ともすればGlobal 200でもトップ10を狙える位置にいると言っても過言ではないでしょう。
映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開3日間の興行収入は、『他のすべての国(の興行収入)を合わせた数字よりも多い』とのこと。
映画「鬼滅の刃」、週末の興行収入が日本を除く全世界の興行収入を上回る──New York Times報道https://t.co/0ZzygK9KwL
— ITmedia NEWS (@itmedia_news) 2020年10月22日
この勢いが、LiSA「炎」が世界を席巻する大きな力になるはずです。