イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

スペシャルウイークを廃したはずのラジオ局の聴取率調査対策に思う

首都圏ラジオ局は本日までの1週間が聴取率調査週間。ニッポン放送TOKYO FMスペシャルウイークと称してゲスト等を豪華にする一方、TBSラジオJ-WAVEはすでにスペシャルウイークの導入をやめています。しかし、そのやめたはずの局でも結局スペシャルウイーク的なことを行っているのが気になるのです。

 

J-WAVEは"ENRICH YOUR LIFE WITH METRO SONGS"というキャンペーンを実施。以前からもMETRO SONGS企画はありましたが、今回の企画実施期間は完全に聴取率調査週間と一致します。このような良企画、金銭面の負担は増えるとしてもこの前後にも行う必要があると思うのです。

番組提供のプレゼントも豪華で、たとえば『STEP ONE』(月-木曜9時)ではマウスコンピューターのノートパソコンが用意されています。

 

TBSラジオも番組によってプレゼントを用意する等行っていますが、ゲストも豪華。深夜ラジオ番組『JUNK』水曜に同枠月曜担当のの伊集院光さんが登場して"率直な疑問"を呈しているのが印象的でした。

さらに、ニッポン放送に代表されるスペシャルウイーク特有の動きとして幾度となく指摘していた、スペシャルウイークに通常番組を差し替え特別番組を編成する問題を採るようになったことは本当に驚きです。

通常、土曜20時はMISIAさんとバビ江ノビッチさんが社会問題についても言及する『LOVE RAINBOW TRAIN』を放送。当該番組は今週放送分において、ネット局では以前放送した分の再編集ながらも通常放送となっています。つまりはTBSラジオだけが差し替わった形なのです。

差し替わった理由は、先に取り上げた特別番組のTwitterアカウントを踏まえればなんとなく見えてくる気がします。いわゆるナイターオフシーズンにおいてTBSラジオでは週替りの番組枠が用意されていないのですが、ハロウィンにちなんだ番組を編成するならばせめて一週間後ではなかったでしょうか。

 

 

スペシャルウイークに通常番組を差し替える措置については以前から疑問視していますので過去のブログエントリーをご確認いただきたいのですが、さらには本日まで行われている聴取率調査の報道における問題についても、今月言及したばかりでした。

個人的には聴取率調査の対象期間の増加やスペシャルウイークの廃止、ビデオリサーチ社とは別のデータの開示(radikoでの聴取者数)等を行い、真の人気を把握することが必要だと考えていますが、TBSラジオJ-WAVEスペシャルウイークをやめたはずの放送局が結局はスペシャルウイーク的対応を採るのであれば結局は何も変わらないのではと、逆行するやり方に強い疑問を抱きます。ならばいっそのこと、TBSラジオJ-WAVEが堂々とスペシャルウイークを名乗り、他局の流れに乗ってほしいと思うのです。

その上で、聴取率調査をできれば抜き打ちで行ってほしいとも思います。個人的には奇数月が好いと考えていますが、そうすることでいわばハレとケ双方の数字が判り、本当の人気が見えてくるはずです。付け加えれば、先に紹介したブログエントリーで述べたようなラジオ聴取率報道の改善も合わせてお願いしたいところ。本当はどの局や番組が人気なのかが測れない、伝わらない事態は、ラジオへの信用度に関わってくるものと考えます。