イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

次なるブレイクは確実? 平井大「Stand by me, Stand by you.」に注目

ビルボードジャパンソングスチャートの次なるトップ10入り候補として、平井大「Stand by me, Stand by you.」を挙げさせていただきます。

f:id:face_urbansoul:20201115051637j:plain

5月20日にリリースされた「Life goes on」以降、およそ2週に1曲のペースで配信リリースを続ける平井大さん。第8弾として9月9日にリリースされた「Stand by me, Stand by you.」のチャートアクションをみると(上記チャート推移(CHART insight)参照)、右肩上がりの傾向が解ります。9月21日付で78位に初登場した後、黒で表示される総合順位は一度も下げることなく最新11月16日付では12位をキープ。ポイントも6週連続で上昇しています。

獲得ポイントの4分の3以上を占めるのがストリーミング(青で表示)であり、最新週では6位に上昇。

チャートイン9週目だが、同曲の週間再生回数としては最多となる5,612,173回再生をマークした。その推移は初登場時から手堅く右肩上がりをキープしている。カバー動画や日常系動画のBGMなど、TikTokTwitterでのUGCを要因としたバイラルヒットがストリーミングにも波及した形だ。

この「Stand by me, Stand by you.」、今後のさらなる上昇が期待できます。

 

 

そう考える理由のひとつは、【THE FIRST TAKEへの出演】。ソニー・ミュージックが運営していると思しき一発録りYouTubeチャンネルで、ソニー・ミュージック系列以外で初となるメジャーレーベル在籍歌手の登場が平井大さんであり、披露曲は異なれど大きなインパクトを残しています。

「祈り花 2020」は現段階で147万、「僕が君に出来ること」は76万回再生を記録し、2曲とも先月配信リリースされています。THE FIRST TAKEはLiSAさんやDISH//、YOASOBI等により人気となった音楽コンテンツで、同作への出演は自身の音楽性や才能を広めるのに一役買ったはずです。

 

ふたつ目は【『ミュージックステーション』への出演】。来週(11月27日)放送回に出演します。

現時点で披露曲は発表されていません。通常ならば新たにリリースされた曲を披露するのでしょうが、チャートアクションが好調な「Stand by me, Stand by you.」の可能性もあります。最近番組内で同曲のCMが流れたこともあり尚の事。仮に「Stand by me, Stand by you.」を披露したならば、平井大さん側がこの曲を今後の推し曲に据えたものと考えます。

テレビ番組の出演はチャートアクションの大きな契機になります。現に10月29日放送の『スッキリ』(日本テレビ)ではこの「Stand by me, Stand by you.」を披露、放送日が集計期間に含まれる11月9日付では16→12位、ポイント前週比123.0%を達成しているのです。

 

そして最後のひとつが【各種サブスクリプションサービスでのキャンペーン実施】。

LINE MUSIC、LINE MUSIC BGMのみならず、Apple Music、SpotifyそしてAWAも用いたこのキャンペーンでは「Stand by me, Stand by you.」を指定しているわけではないのですが、平井大さんの楽曲全体への訴求力が高まることは確実。現にSpotifyではキャンペーン開始日以降、「Stand by me, Stand by you.」は連日再生回数が16万を超え、最新11月13日付では4位まで上昇しています。

 

 

YouTubeで”平井大”と検索すると、真っ先に登場するのが「Stand by me, Stand by you.」のリリックビデオであることから、その注目度の高さは保証付き。さらにラジオエアプレイでも2週続けて100位以内に登場していること、最新週のカラオケ指標で100位未満ながら300位圏内に初登場していることで、業界内外で注目されていることも見て取れます。キャンペーンや『ミュージックステーション』出演が契機となり、「Stand by me, Stand by you.」が今年度のみならず2021年度のチャートでも存在感をみせてくれるか注目です。