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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

コンテンポラリーゴスペルグループ、トリニティ5:7のソロ活動

先日は、マイケル・ジャクソンを意識したと思しきエリカ・キャンベルのゴスペル曲を紹介したのですが、その「Nobody Else」を含むアルバム『Help』が先日のグラミー賞で最優秀ゴスペルアルバム賞を受賞しました。ちなみにノミネートされた5作品のうち『Help』を含む3作品が、インディ最大手レーベルeOne(とその関連)発だったんですよね。インディがメジャーレーベルを追い越している事実…メジャーレーベルがもっと頑張らないといけないというのはアメリカも日本も同じかもしれないなあと思ったり。

 

 

エリカ・キャンベルはゴスペルデュオ、メアリー・メアリーの一員で、そのメアリー・メアリーは、(日本では”KiKi”としてラジオを中心に人気を博した)キエラ・シェアードを客演に迎えた「God In Me」でビルボードR&B/Hip-Hopソングチャートの最長チャートイン記録を更新するなど、R&B的なゴスペル(いわゆるコンテンポラリーゴスペル)で人気のデュオですが、コンテンポラリーゴスペルならびにデュオである点で共通していたのがトリニティ5:7。尤も彼女たちは元来トリオとして、2000年にデビューしたメアリー・メアリーに先駆けて登場。なんせ、1998年のデビュー作にはあのR・ケリーが曲提供&プロデュースしているのですから。

このアレンジ、まさにR印です。

 

トリニティ5:7は2011年にデュオになって初のアルバム『Angel & Chanelle』をリリース後、2013年に解散。ラストアルバム収録の「Heaven Hear My Heart」(→YouTube)のようなクールネスを再び聴くことが出来なくなったのは勿体無いと思いつつ、調べてみると現在はお互いがソロ活動を行っているとのこと。まずはエンジェル。

昨年のこの時期に発表された「Weak」。90年代後半から2000年あたりの女性(グループ的)R&Bを意識しており、重たいビートと2番の頭に唐突に出てくるウワモノが良い意味でレトロチックですね。アリシア・キーズの「Girlfriend」を思い出すなど。

 

そしてシャネルですが、昨夏にアルバムをリリースしています。というか、発売を恥ずかしながら知りませんでした。

Trin-i-tee 5:7:According To Chanel

Trin-i-tee 5:7:According To Chanel

  • Chanel
  • Christian & Gospel
  • ¥1500

(アルバムをクリックするとiTunes Storeのページへ。試聴可能です)

こちらはコンテンポラリーゴスペル作品。ハンドクラップが入っていたりブルージーな音もあったりとゴスペルにはっきりと根差した曲もありつつ、やわらかな音使いがシャネルのアルトボイスとマッチしていて非常に聴きやすいですね。冒頭の「Repay」は、一時期のR・ケリーの如く聖俗双方で活躍しているPJ・モートン(マルーン5のサポートメンバーとしても活動。詳しくはbmrに掲載)がプロデュースしており、それだけでも十分なトピックに。知らなかった自分を悔やみつつ、アルバムを近いうちに手にしてみようと思います。

 

 

R&Bで90年代に隆盛を極めた”グループ”が極度に減ってきた中で、メアリー・メアリーやトリニティ5:7などのコンテンポラリーゴスペルグループは希少な存在でした。そんな彼女たちもソロ活動を活発化させていき、グループの存在がもはや絶滅危惧種となっているのは淋しい限りですが、ソロ活動を見守っていくと共に、いつかはグループでまた…という微かな望みを持ち続けていたいものです。