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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

『ミュージックプラザ』から流れてきた邦楽の源流

昨日のエントリー(懐かしの洋楽を紹介する番組が消えていくことへの懸念)で、NHK-FM『ミュージックプラザ』(月-木曜 16時)のこの春での終了決定に際し、『最近の洋楽でサンプリング使用されたり邦楽の源流になっている』懐かしの曲がかからなくなることへの無念と懸念を記載しました。

昨日放送の『ミュージックプラザ』では、担当DJの矢口清治さんから番組が終了する旨の話は出てきませんでしたが、実際に"邦楽の源流"たる曲が流れてきて、自身が抱いていた無念と懸念の思いはより強くなっています。

 

その曲は、ドゥービー・ブラザーズによる、邦題「希望の炎」。

・The Doobie Brothers「Jesus Is Just Alright」(1972)

オリジナルはアート・レイノルズ・シンガーズが1966年に放ったゴスペル曲。イントロのピアノがまさしくゴスペル!という感じがします。

・The Art Reynolds Singers「Jesus Is Just Alright」(1966)

ザ・バーズD.C.トークもカバーしているこの曲、それぞれの歌手"らしい"アレンジが施されています。これらカバー版を調べるうちにこちらのブログにたどり着きましたので、こちら経由で聴き比べてみることをお勧めします(勝手ながらリンクを掲載させていただきます)。

☆こんな方も唄ってるコーナー♪Jesus Is Just Alrightから探してね☆ ( 洋楽 ) - ”JOHNSTONのブログ” - Yahoo!ブログ(2012年4月18日付)

 

で、ドゥービー・ブラザーズ版を聴いて真っ先に思い出したのがこの曲。

・HIM「ETERNAL」(1996)

オリジナルの「Jesus Is Just Alright」にはなくそれ以降のカバー版にて(特にドゥービー・ブラザーズ版のラストではっきりと)付け足された"oh yeah"を含む力強いサビが、はっきり言ってそのまま用いられていることに驚かされました。これは釈明出来ないくらい、ですね。

 

HIMは『音楽プロデューサーである伊秩弘将主宰の音楽プロジェクト兼ボーカル&ダンスユニット』(HIM (音楽プロジェクト) - Wikipediaより)。たしかにデビュー当時の音はtrf(現TRF)っぽいよなあと思っていた彼らの音楽性は、『TRFをはじめ、ZARDMY LITTLE LOVERDREAMS COME TRUE、B'z、globe、郷ひろみ等、人気アーティストの音楽性を敢えて遊びとして模倣して制作された観があった』ものの、『5thシングル「SHOOTING STAR」からその傾向は影を潜め、オリジナル色を強めた楽曲制作に推移』したと指摘されています(『』内は先述のWikipediaより。是非一度曲を聴いてみてください)。しかし「ETERNAL」は"オリジナル色を強めた"後期、6枚目のシングル…それゆえHIMの音楽性は徹頭徹尾模倣性が高かった、ということになるかもしれませんね。

 

声高にパクリだというつもりはありません。こういうネタを見つけることが出来るのは古き好き洋楽を流す番組があり、その番組に触れることが出来るからこそ。源流に触れる機会の損失(『ミュージックプラザ』の終了)はやはり大きいと思わざるを得ません。