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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

米ソングスチャート、ドレイク陥落、カニエらトップ10入り

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の6月11日月曜に発表された、6月16日付最新チャート。通算6週間首位を記録していたドレイク「Nice For What」が遂に陥落、ポスト・マローン feat. タイ・ダラー・サイン「Psycho」がはじめて首位の座に就きました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

 

正直言って驚きました…ドレイクの勢力が急速に衰えているように感じたからです。先週も触れましたがラッパーのプッシャー・Tとのビーフがドレイク離れに繋がってしまっている気がします。しかもそのプッシャー・Tのプロデューサーであるカニエ・ウェストのアルバム『Ye』が今週のアルバムチャートを制し、収録曲となる「Yikes」が8位に初登場を果たした他収録曲が軒並みランクイン(11位に「All Mine」、16位に「Ghost Town」、25位に「Wouldn't Leave」、27位に「Violent Crimes」、28位に「I Thought About Killing You」そして36位に「No Mistakes」)。またカニエ・ウェスト関連作が今月相次いでリリースされることを踏まえれば"ドレイク降ろし"の空気が一層高まるんじゃないか…というのが私見です。アルバムについては下記Apple Musicからもチェック出来ます。

ye

ye

  • Kanye West
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1300

なおカニエ・ウェストは「Yikes」が16曲目のトップ10入りとなり、ラッパーにおいてはニッキー・ミナージュと並び歴代6位となりました。ちなみに首位はドレイクの26曲です。

 

そのドレイク「Nice For What」が2位、「God's Plan」が5位に落ちる中で首位の座に就いたのはポスト・マローン feat. タイ・ダラー・サイン「Psycho」。登場15週目にして初の首位獲得となり、ポスト・マローンは「Rockstar」に次いで2曲目の、タイ・ダラー・サインにとっては初の1位作品となりました。

前週デジタルダウンロードの69セント安価販売を実施していた同曲ですが、今週も実施し続けたことにより前週比18%上昇し37000のセールスを記録(同指標3位)。ストリーミングは10位(前週比5%ダウンの3030万)、ラジオエアプレイは2位(同4%アップの9820万)と、3指標においてどれ一つとして首位を獲得していないものの総合で首位を獲得しています。ちなみにストリーミング首位はカニエ・ウェスト「All Mine」ですが総合は11位、またストリーミング指標トップ10はわずか600万の差の中でひしめき合うという接戦…ですが言い換えればトップが3000万台という低い数字では、同指標が高い影響力を持つ総合トップ10がしばらくはごちゃごちゃ入れ替わる気がします。

そんな状況の中で強いのがカーディ・B。3位には前週トップ10入りを果たしたカーディ・B feat. バッド・バニー&J・バルヴィン「I Like It」、そして4位には逆に自ら客演参加したマルーン5 feat. カーディ・B「Girl Like You」とトップ5内に2曲送り込んできました。

この「Girls Like You」は前週94位から、ミュージックビデオ公開に伴い90ランクのジャンプアップ。デジタルダウンロードは前週比331%もの大幅アップで1位(82000のセールス)、ストリーミングでは同527%アップし2450万で同指標12位に登場しており、ミュージックビデオの勢い、そしてカーディ・B効果を感じずにはいられません。この90ランクのジャンプアップは、ケリー・クラークソン「My Life Would Suck Without You」(2009年2月7日付で97→1位 96ランク)、ブリトニー・スピアーズ「Womanizer」(2008年10月25日付で96→1位 95ランク)、ビヨンセシャキーラ「Beautiful Liar」(2007年4月7日付で94→3位 91ランク)に次ぐ歴代4位の記録となりました。

 

そして新たにトップ10入りしたのはジュース・ワールド「Lucid Dreams」。前週15位から9位に到達です。

前週のもうすぐトップ10で触れましたが、バイラルチャートで伸びたことやスティング「Shape Of My Heart」使いということで老若男女にウケるだろうこの曲は、ストリーミング2位(前週比24%アップの3590万)がランクアップに大きく貢献しています。ファーストアルバム『Goodbye & Good Riddance』が今週2ランクアップの6位につけており好調なこともあって、ストリーミングがこの勢いを保てば次週は大化けする可能性もあります。

 

なお、ラジオエアプレイ首位は今週10位のゼッド、マレン・モリス&グレイ「The Middle」。前週比1%ダウンの1億1420万を獲得しているのですが、同指標2位の「Psycho」が1億を切っている現状を踏まえるとラジオエアプレイの影響力が若干薄れてきているのではと感じます。ただその補完要素になりうるであろうストリーミングも、同指標トップが4000万を下回っていることを踏まえればやはりチャート全体が低調なのかもしれません。この状況を打破する新しい音の登場を期待したいところです。