こちら青森は今週、最低気温が5度を下回る日が出てきており、冬の足音すら近づいています。秋の実りや秋の色が街に溢れ出してくる、そんな季節になりました。
そんな秋にピッタリだと思うのが、奏者によるR&Bアプローチの作品集。しかもR&B歌手を招いた曲にハズレ無し、なのです。
今やティム・ボウマンJr.の父親と言った方が通じるスムース・ジャズ・ギタリスト、ティム・ボウマンの新作『Into The Blue』が秋にぴったり。息子のほかストークリーやアンジェラ・ジョンソンらも参加。ストークリー客演曲が美味! https://t.co/XgnwgcHTDD
— RIN-GO (@hystys) 2017年9月14日
今夏リリースされた初のソロアルバムが好事家に好評だったミント・コンディションのストークリーによる、伸びやかな中にも翳りを帯びた声が映えるスムースソウル/ジャズ。ゴスペル歌手のティム・ボウマンJrについては(これまた)林剛氏のツイートを引用させていただく形でブログでも取り上げましたが(ゴスペルヒットの決定版『WOW Gospel 2017』トラックリストが公開(2016年12月26日付)参照)、彼の父親がギタリストだとは恥ずかしながら知りませんでした。ティムとストークリーの組み合わせ、上々な作品ですね。
そしてこちらはサックス奏者、ボニー・ジェイムスとR&B歌手のエイヴリー・サンシャインによる「Honestly」。アルバムのタイトルトラックであることから、この曲がボニーにとって重要な位置付けにあることは容易に想像出来ます。そしてやはり美しい。最新10月7日付米ビルボード、アダルトR&Bソングスチャートで29位にランクインしています。
奏者とボーカリストのコラボレーションで(今年発表の曲以外で)真っ先に思い出したのが、自分をR&Bの世界に引き込んでくれたトニ・ブラクストンとベイビーフェイスによる作品。1996年、サックス奏者のケニー・Gとトニ・ブラクストンによる、いずれもベイビーフェイスが制作に関与したコラボレーション曲、トニ・ブラクストン with ケニー・G「How Could An Angel Break My Heart」(→YouTube トニ・ブラクストンのアルバム『Secrets』収録)、主従逆転して「That Somebody Was You」(ケニー・Gのアルバム『The Moment』収録)が発表されました。前者はストリングスも印象的なゆえ冬の匂いがする一方、後者は翳りが感じられることから秋、それも晩秋の感じがしたのですが如何でしょう。
サックスやギターにとどまらず、トロンボーンやハープ奏者とボーカリストとのコラボレーションもあったはずで、いずれまた紹介出来ればと考えています。