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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

局が設ける番組モニター制度が必要な理由(県内局の例を踏まえて)

県域放送局の番組において、進行役が複数いる場合、そのうちのひとりの声が聞き取りづらいことがままあります。ミキシングの問題かと思うところもありますが、発し手の声そのものが"通っていない"ことが最大のネックである、というのが自分の最終的な結論。声の通り以外にもたとえば、"生向きではない喋り方"も問題で、その人が喋る(笑う)と途端にライブ感が薄れ流れが止まる、ということも散見されるのです。そしてそれは、実はベテランの方にこそ顕著だったりします。それなのに彼らが起用され続けているのはどうなんだろうと思うことがあるんですよね。

たとえばアナウンサーにおいて、ベテラン(もしくは偉い方)がそういったレベルの方である局は、部下にもレベルが一定基準に達していないことが多いと考えます。もっと悪いことには、そのベテランだけが残り続け、部下が-たとえレベルの高い方であっても-入れ替わってしまう、ということが実は非常に多く、番組にとっても局にとっても機能不全を起こしているんですよね。無論その負のスパイラルを繰り返した結果アナウンス等のレベルが下がり中長期的に見れば信頼を失うことは自明のはず。番組を作る人、そして局の偉い方は、ベテランだから…の考えを捨て、"今必要な / 不要な人材"を客観的に見ていろいろと決めて欲しいものです。

(これは日本的企業全体に蔓延っている問題かもしれませんが…)

 

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2年前に書いた【番組モニターの勧め - 非難よりも提言を】へのアクセスが未だ多いことに嬉しい驚きを覚えます。局が設ける番組モニターについて、今春以降の分は募集期間が終了したところもあるかもしれませんが(NHKは上期と下期に分けて既に募集終了)、弊エントリーを参考にして応募し、選ばれた方がいらっしゃるとしたら嬉しいです。

 

 

さて、青森県の場合、番組モニターの概要は少し変わってきています。テレビ・ラジオ兼営の青森放送(RAB)の昨秋募集分の番組モニターの人数は、ラジオが10名から6名にほぼ半減(テレビは10名のまま)。これってどうなのでしょう。ラジオのほうが自社製作番組が多く、しかも昨秋は平日昼帯の大改編があったわけで、意見の伝え手が減ったことを残念に思います。しかし制度を設けているならばまだいいほうで、民放FMラジオ局のエフエム青森では近年、番組モニター制度自体設けていないという状況が続いています(ここでも何度か指摘しています)。番組審議会が代替となっているようではありますが、その制度不在の点においても、局への疑問は募るばかりです。

 

そんな折、今週、エフエム青森のホームページ、トップに掲載された、「中高生モニターを募集」という知らせに、ようやく!と思ってリンク先を辿ってみると。

BPO放送と青少年に関する委員会青少年委員会〕では、2015年度「中高生モニター」を下記の要領で募集します

2015年度「中高生モニター」募集のお知らせ - エフエム青森より

BPOにも同様の募集案内があります。つまりは、局に関係なく広く全国的に募集するということ。おそらくは局独自での番組モニター募集は今後も行われないのでしょう。BPOの募集については、月当たりの提出本数の少なさ、報酬の高くなさやその報酬の中身には疑問に思うところもありますが、来年行われる東京でのモニター会議への出席という特典は面白いと思います。興味を持った方は応募してみてはいかがでしょうか。

 

(ちなみに今回の募集に際して、『実は一般視聴者から寄せられるご意見を年代別に見てみますと、青少年からの意見が大変少ないのが現状です』とBPOのモニター募集に記載があるんですよね。 番組モニターへの募集者と視聴者の意見は必ずしも年代は一致しないでしょうが、自分が以前、”(番組モニター参加者において)若い人が極めて少ない”と書いたことはおそらく正しかったのかな、と実感しています)

 

 

エフエム青森に対しては、今月のエントリーにおいて、同局の編成の問題を指摘させていただきました。実は今回の番組モニター募集の件を調べていくうちに、番組モニターに関する別の問題に気付かされてしまいました。番組モニターの"代替"と思しき番組審議会においてのこと。

第278回FM青森番組審議会

 エフエム青森・第278回番組審議会は、11月26日(水)午前11時から青森市のホテル青森で開催され、花田隆則委員長、石橋司副委員長、渋谷浩、福士隆三、谷田恵一、藤川あきつ、 高樋忍の7名の委員が出席して行なわれました。

(中略)

 その後、議題審議に入り、(中略) 10月からスタートした「ラピアフライデーフェスティバル ラピフラ♪」(毎週金曜日13:00~13:30放送)の合評を行ないました。合評では委員から (中略) 「金曜午後1時からの放送と言うことで、いい意味で聞き流して丁度いい番組である。ただ、番組すべてが素人に聞こえるので、パーソナリティ側は明瞭な発音をしてほしい。」 (中略) 「番組構成はしっかりしていた。番組が続くにしたがって、パーソナリティの喋りがしっかりしていくとことを期待したい。」(中略) などの意見が出されました。

番組審議委員会バックナンバー/2015 - エフエム青森より

『~ラピフラ♪』は八戸のラピアの金曜日のイベントに合わせて放送され、イベントと同じ日の先月末で既に終了している番組です(今月のエントリーを参照してください)。”番組が続くにしたがって... "とありますが、もしや審議委員の方々は年内終了の事実を知らなかったのでしょうか。そもそも期間限定と決まっていたであろう番組であれば、審議委員の方々にそれが伝わっていないことに違和感を覚えます。

それに、"いい意味で聞き流して丁度いい番組"というのは、喋り手からすれば快い表現ではないでしょう。喋り手の存在意義が疑われます。しかもこの番組はラピアのイベントや店舗の"情報を伝える番組"であり、聞き流して丁度いいというのはご法度なのです。せめて表現するなら、聴き心地の良い番組、と言い換えるほうが好いでしょう。

そして、今回の議事録の公開は(バックナンバー/2015から推測するに)今月に入ってからであり、終了した番組の"後追い"での公開は(内々には伝わったかもしれませんが)作り手に伝わりませんし、そもそも議事録の公開そのものが意義の高くないものと言っていいでしょう。

 

それらを踏まえると、"審議委員の方々のラジオ番組概要への知識の乏しさ(もしくは概要が伝達されていないことの不手際)"、"ラジオに関わる者としての表現の稚拙さ"において、残念ながら適切な人選とはいえませんし、番組審議会を番組モニター制度の代替とするならば説得力に欠けると言っていいでしょう。厳しい言い方をしますが、審議委員への報酬や会場となるホテル代を考えれば、ラジオを愛する人たちの意見を聞いて報酬を払ったほうが費用の面でも有利というか有益でしょう。なんだか、すごく残念に思った次第です。

 

 

もしかしたら放送局の中には、"あまり効果がない(もしくは市井の意見を軽視している)"という前提で、でも一応"義務感"でもって、番組モニター制度を"惰性で"続けている…という意識の高くないところもあるかもしれません。しかしそれ以前に番組モニター制度を設けない、そして代替となるものが機能不全を起こしているとなれば、それ以前の問題ではないでしょうか。まずは、番組モニター制度の再開を求めます。